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日々の考えや、しょーもない小ネタを交えながら、人生に思い悩む大学生の成長の軌跡を描いていきます。

小江戸温泉物語① ~俺に流れるサムライの血が、俺の身体を聖地に誘うのさ~

脈絡と流れるサムライの血に、うなされることがある。

の斬〇刀は常時開放型か。いい加減に鎮まってくれないか。」

悠久の歴史の中で、散っていた歴戦の勇士の血のおかげで、

高校時代(※共学)に上裸で、教室の端から端まで駆け抜けたという噂が立っていたほどだ。

その姿はまさに、ケンタウルスだったと、美術と世界史の先生が言っていたらしい。

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    出典:ja.wikipedia.org

 

流れるサムライの血のせいかは分からないが、俺は和の心を忘れたことはない。

その証拠がコレだ。

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のれんである。聖徳太子もびっくりするほど、和を以て貴しとしてる。

これが俺の屋敷にあるのだ。(よくお手拭きにされるけど)

 

とある夕暮れ、俺は煮えたぎるサムライの血に、あるイメージを重ねた。

 

皆も想像してみてほしい。

サムライの血のように、熱く、留まることを知らず溢れ続ける聖水。どんな屈強な男であっても、その香りや肌触りに耐えられないだろう。欲望のままにその身を委ねるのだ。

 

 

 

 

 

そうだ、銭湯に行こう。

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     (※画像はイメージなのです。)

 

話は変わるが、俺の祖先は、戦国最強と謳われた武田騎馬隊の先鋒を務めたらしい。

かしわもちの季節の鎧兜でしか見たことはないが、もう確かめる必要もないだろう。

 

俺は武田騎馬隊の先鋒と完全にシンクロしているからだ。

自分が自分自身であることを確かめたことがあるかい?

ないだろ?セニョリータ。鏡が何と言おうと、君のその美しさは君のものなんだよ。

まあ、それすら俺の物になってしまうのだが・・・無論、望んだことはない。

 

一瞬、おふろどうぐを持って行こうか悩んだが、それは徒労だと知る。

理由は2つある。(最初に結論を述べる重要性を俺は5歳の時から知っている。生まれついてのロジカリストなのだ。)

 

俺の甘美なフェロモンを増長させるシャンプーやボディーソープを公共の場所で使用することは危険だからだ。人類の平和を守り続けていた城壁の向こうの、聖地にまで、香りが届き、たちまちレイディたちが失神してしまうからだ。

 

そしてもう1つ。

師匠との約束を果たさねばならないからだ。その約束は、

 

『男は黙って札幌ビール』

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 出典:株式会社サッポロビール

 

 たまに見せるこういうボケも、おなごからウケが良い。

あまり意識したことはないが、ボケの中に渋みがあるからだろう。

ボケというのは可愛いものだ。すなわち、甘い。

おなごはこぞって甘味が好きだが、そればかりでは飽きられてしまう。

だからこそ、渋く苦みの効いた抹茶を口にするのだろう。

 

男も同じだ。

強いコーヒーもいいけど、優しいミルクも素敵なのだ。

 

話が逸れた。

師匠は、「男は黙って手ブラでレレレ」と教えてくれた。

無論、師匠は赤いふんどしが最高にクールポコな、あの方だ。

 

俺は手ブラに隠されている2つの意味をしっかりと理解している。

1つは荷物を持たず、手は胸にそえるだけだ。ということ。

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出典:libertlovel.com

 

そして2つ。レレレであるが、言うまでもない。あのおじさんだ。

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                 出典:news.livedoor.com

 

常人にはあの足の動きを再現するのは不可能だと言われている。

しかし、今の俺は音速の武田騎馬隊の先鋒だ。(馬乗ってるじゃんとか言わない)

 

両手を胸にそえ、音速でカニさん歩きをしながら、俺は聖地へと向かった・・・

 

向かう途中、おなごにその姿を何度か見られた。

恐らく俺のセンセーショナルなバディを見たかったんだろう。

察しの良い読者の皆さんはお分かりかと思うが、もちろん上裸だ。

 

だが、今の俺はカニだ。音速で歩くカニだ。 何人も俺を捉えることは出来ない。カモメ以外は。

 

おや、警官が来たようだ。

 

つづく♪

 

【編集後記】

前から小説を書いてみたいと思ってたんですよね。官能小説。