やることなかったので、バイト終わりに死んでみることにした。大切なことは全てお坊さんとおじさんから教わった。
珍しくタイムリーな内容。
最近、色んなセミナーやWSに参加していて楽しい。
特に、人材教育系の会社説明会をクライアント(何様じゃコラ)の立場で受けてると楽しい。
ほんま、これ効いてんかなあと。そんなんで人変わるのかいなと。やる気出んのかいなと。
それはさておき。
昨日、前々から予約していて、絶対行くと決めていたあるワークショップに参加してきました。
自分が病にかかり、病気が進行し、やがていのちを終えていく物語を追体験する「死の体験旅行」。自分にとって「生と死」とは何か?本当に大切にしていることは何か?ワークショップを通して考えていきます。
出典:死の体験旅行
自分の死に意識を向けるとか、大切なものを考え直すとっていうより、僕は『死』というネガティブなイメージを持つものに違う視点でアプローチしている点に心惹かれたんです。
なんか、タブーじゃないですか。死の問題って。不謹慎だって言って誰も触りたがらない。マジで葬式くらいしかない。
でも、究極的にそこに何か人間の本質的な部分があるような気がするんです。
そこを避け続けていれば、いずれ、人間は動物じゃなくなってるような気がするんです。
死については、故スティーブ・ジョブズ氏も指摘してますよね。
ネガティブなイメージを持つものに違う視点でアプローチをすることに関していえば、今年に入ってすぐに行った、視覚障がい者の方の世界が体験できる真っ暗闇のエンターテインメント、『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』に近しいものがあるなと思いました。(すごく有名な団体さんで、体験したことがある方も多いんじゃないでしょうか。そこでの感想とかは、後々に書いていきますね。)
じゃあ、死について違った視点からのアプローチをした『死の体験旅行』は一体どうだったのかと。ネタバレしない程度に公開していきますね。
1.大切なものをカードに書いていく
2.ヒーリング音楽とお坊さんの語りで、想像の世界に入っていく
3.秘密(バラしたいけどバラせない)4.死に、自分を見つめ、泣く
5.全体シェア
1.大切なものをカードに書いていく
人生における大切なことは、人によって様々あると思いますが、このWSでは4つの種類に分けて大切なものをカードに書いていきます。
書く4種類の内容はネタバレになるので、言えませんが、書いている瞬間から、このWSは始まっているような気がしました。
こんだけの時間かけて、大切なことを想起する暇が、我々に果たしてあるのかと。
2.ヒーリング音楽とお坊さんの語りで想像の世界に入っていく
カードを書き終わると、ここからが本番。ヒーリング音楽が流れ始め、何とも心地よい。ほんとすこ。
音楽に聞き浸る刹那、お坊さんの語る想像の世界の中に僕たちは入っていく。
要は、これから『死の旅行体験』が始まるわけです。
これから参加する方に向けての、ちょっとしたアドバイスですが、自分に素直になってください。想像力を沢山働かせてください。
そうした方が、より、リアルに死を感じられます。
3.秘密(バラしたいけど、バラせない)
ここがこのWSの最も苛烈で刺激的で、魂をゆさぶられる部分です。
すなわち、死に対面したときの人間の心の葛藤を体験できます。
心理的に負担がかかり、途中で棄権(と言っても、帰ったりはしませんが(笑))したり、咽び泣く声が聞こえてきたりします。
僕も、むっっっっっっちゃ辛かったです(笑)。
こればかりは体験しないと分からないだろうな~(ゲス顔)
4.死に、自分を見つめ、泣く
そんな死の葛藤と闘いながらも、最終的には死を迎えます。
その瞬間に僕はあろうことか、始めて、人前で泣いてしまいました。
しかし、それは想像の世界。あくまでも、『死の旅行体験』。
生きている自分自身に深い喜びを感じます。
まあ、他にも色々感じる部分はあって、むしろそっちで泣いてしまったのだが
そうして、WSも幕を閉じていきます・・・
5.全体シェア
最後にみんなでWSの感想をシェアする時間があります。
その時に自分の大切なものが一体何なのかについて話すのですが(厳密に言うと微妙ニュアンスが違うのですが)その時に、とある男性の放った一言に場が凍り付いたように感じました。
「僕の大切な人は母です。」
いや、いいんだ。君はそのままで・・・
(なぜか分からないがこの歌が浮かんだ(笑))
想像してみてほしいんです。無礼を承知で申し上げますと、
40歳を超えたであろうと思われる男性、体型がかなり大きめで、いわゆるオタクのような風貌の男性が放った一言なんです。
僕は、瞬間的にこう思ってしまった。
『あ、男は独り立ちしないといけないわ。いつまでも、両親が~とか言ってられない。奥さんや子ども、仕事。守るべきものは増えていく。守ってもらった分、今度は俺がッ守っていかなきゃじゃん。』
本当に情けない、自分に腹が立って仕方ないんですが、
良い年した男が母親を大切にする=マザコン=気持ち悪い
という単純で、ク〇みたいなロジックトラップ?に引っかかってしまったわけだ。
僕は帰り道にずっと考えてました。
母や父、兄妹を大切に思ってもいいじゃないか。たとえ自分にパートナーがいて、子どもがいたとしても。
なんでそれがおかしな事なんだろう。
僕にはある仮説があるんです。
僕の人生はその仮説を証明するためにあるのかもしれない。
それは、社会は、人の意識によって形成されているということです。
そして、人の意識は、社会情勢、文化、歴史、宗教観、地域性、地理・気候性、生活週間、家族関係、友人関係などによって作らていると思っています。
僕は大学2年の夏に、インド最北端ジャンムー=カシミール州のラダックと呼ばれる場所に行ったんです。
出典:NPO法人ジュレー・ラダック
そこでは、おじいちゃんと孫が友達のように接していて、僕と同じ歳くらいの青年が、もっと言えば、さらに歳を重ねた男性(家族持ちだよん)が、母親とふっつーに接しているし、距離も近いし、母親のいない場所で母親の話とかも普通にする。
いや、そこはそういう場所だからでしょwww
という類の反論はもう聞き飽きたわけで。
問題はなぜ、こうなってしまったのか。
もちろん、ラダックの例が全て正しいとは思いません。
ただ、(密度はどうであれ)大切に思う気持ちが穢されているような現状があんまり好きじゃないんです。
僕も引いてしまった人の一人。何にも偉そうなことは言えないけど・・・
核家族化がもたらしたものでもあると思うし、メディアとかが「男がいつまでもママママって甘えてんじゃねーよ!そんな男はモテねーぞ!」って取り上げたのかもしれない。
こういうこと言うと元も子もないんですけど、そもそも日本はそういう社会だったのかもしれない・・・
でも、人の意識は変わる。歴史の中で何度も変わってきた。昔はおかめなっとうが美人だったかもしれないけど、今は石原さとみさんなんでしょ?全然ちゃうやん!
変わりつつある人の意識に、社会は目を向けるべきなのかもしれない・・・社会が人の意識によって成り立っているなら、なおさら…
それはきっと色んな問題を含めて言えることなんでしょうね。
それは統一感無くて、無秩序で、カオスかもしれないですけど、僕が思うダイバシティはこういう所にもあると思うんです。
(着地点が大幅にずれてしまった。飛行機なら一旦離陸して、もう一回着陸しよかな~と思ってるくらいの。)
というわけで、色々と感じ考えることのできた『死の旅行体験』はお勧めできます!
特にライフイベントの変化(結婚、妊娠、出産とか)がある人や、厭世的になっている人にはお勧めです!
ばいばい♪
【編集後記】
やっとブログらしいブログが書けたと思う午前3時。